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★12月5日更新<br>2024年12月の「最新の暴排動向」<br>チェックはこちらから

★12月5日更新
2024年12月の「最新の暴排動向」
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30秒で読める危機管理コラム

危機管理のプロの視点から時事ニュースを考察しました。

「闇バイト」緊急対策に欠けているもの~「犯罪者を生まないための対策」とは

今回の緊急対策には「犯罪者を生まないための対策」という大きな視点が欠落している。経済的に困窮した者が「セーフティネット」ではなく、なぜ「闇バイト」経由の犯罪に向かうのか。それは、現行の社会保障制度に「即時性」「簡便性」「接近性」がないためだ。追い込まれた人間にはあまりにも無力で遠い。緊急給付の新設、給付プロセスの大幅な簡素化・迅速化、即時給付型の就労支援など、政治レベルでの「強い意思」があればできることは多いはずだ。闇バイトの問題は、こうした根本部分の解決に踏み込まない限り、犯罪組織に資金が流れ続け、体感治安の改善は望めないばかりか、トクリュウが磨きぬいた「闇のエコシステム」がより強固になる一方だ。すでに多数の国民が犠牲になっており時間はない。これ以上、犯罪組織に後れをとることは許されない。(芳賀)

「中居正広」問題の本質

週刊誌が火をつけた同氏の性加害問題は本人の声明もあり、新聞テレビも取り上げるに至ったが、テレビ各局はこれまで視聴者に何の説明もなく同氏の出演番組を放送休止にするなどしてきた。旧ジャニーズ問題のときの反省はどこにいったのか。さてこの問題は誰が最も悪いのか。もちろん本人の脇の甘さや自身への過大な評価、それに必要以上に忖度し媚びを売るテレビ局、大きな影響力を保持する広告代理店、視聴率やCM効果だけに目が行くスポンサー各社。まさに運動部の不祥事を凌ぐ連帯責任の大きな輪である。この“連帯責任”に関わる各企業や組織は、危機管理や社会貢献をどのように捉えているのか。それが単なる口先だけではないことが今程強く求められているときはない。ただ、問題の最深奥の背景が“接待文化”にあるのなら、これは社会の責任である。(石原)

ファクトチェックの自己都合性

トランプ政権への移行を睨んでSNSのFacebookなどを運営する米メタが、第三者機関による事実確認、ファクトチェックを米国で廃止すると発表。これに対し日米の主要メディアは「代替機能を導入するものの偽情報等の増加に繋がる可能性がある」との論調を展開している。メタのマーク・ザッカーバーグは「Facebookは今後言語統制しない」とも発言している。しかし、メタはこれまで「言論統制などしていない」と言ってたので「今後しない」とはこれまで「やっていた」と認めたも同然。各SNSがバイデン寄りからトランプ寄りに変わったとしても、これは一面的な見方でしかない。検閲=フェクトチェックの対象が移行しただけなので、SNS対オールドメディアという対立図式も正確ではない。要は、情報元がどうであれ、また好悪に関わらずフェイクニュースを見破る眼を持つことだ。(石原)

LA山火事避難と津波避難の共通点

アメリカ西部LA近郊で発生した山火事。現地当局によると13日時点で24人が亡くなり、被害を受けた家は1万2千棟以上。ハリウッドスターの家も被害に遭っているという。まずは亡くなった人のご冥福をお祈りするとともに火事の速やかな終息を願う。報道では、避難に車を使ったが渋滞したために車を置いて逃げざるを得なくなり、その際にドアをロックしてしまうなど避難の基本が徹底されていなかったため、消防車が現地に到達するのが遅れたことや、LA市が前年に消防予算を大幅にカットしていたこと、降雨量が前年の半分程度で消防用水が枯渇したことなどが火事拡大の人為的要因として挙げられている。昨年の台湾地震でも沖縄県内で津波避難に車を使い、各地で大渋滞が発生し、問題となった。場所や災害の種類は違えど、共通する項目は多いことが分かる。(大越)

「しきたり」と職業生活における女性活躍推進

年末年始のテレビでは、各地の「しきたり」に関する話題も多い。身近なところでは大掃除や年賀状、年越しそばにおせち料理、初詣など、新しい年を迎えるまでのハードルは案外高い。我家は手抜きだらけで、「正式」バージョンのしきたりがテレビから聞こえてくる度に、己の手抜きを責められているような気がしてしまうのは自分だけだろうか。女性も社会の中で働く、男女分け隔てなく就業することが求められる時代。女性活躍推進法も延長されることだろう。昔ながらの「しきたり」も大切にしたいものの…男女ともフルに働きながら、このハードなミッションをこなせるのだろうか?「そこまでできない!」と開きなおろうとした矢先、テレビから聞こえてくるのは、日の出から日没まで働き詰めで、丁寧な暮らしを続ける高齢者の話題。そんな体力ない!許して!(吉原)

匿名だとしても、SNSでは投稿者がリスクを負う

X(旧Twitter)で、看護師とみられる人物による「インシデントおきても普通に隠蔽してしまう」や「薬は飲ませるのが面倒だから飲ませたふりをして捨てている」等の匿名の投稿があり、ネット上で「千葉大学医学部附属病院の関係者による投稿なのではないか」との指摘を受け、当該病院が調査を始めたそうだ。投稿者が本当に当該病院の看護師だった場合、投稿内容が事実なら患者の生命に関わる大問題だし、事実でないなら病院への名誉棄損や業務妨害になり得るため、事実であろうとなかろうと投稿者はコンプライアンス違反に当たる行為をしたことになる。匿名の投稿であったとしても、IPアドレス等から投稿者を割り出され、特定されるケースも多い。本件は、SNSの利用に関する従業員への注意喚起のためのケーススタディとしても今後の動向を注視してみてほしい。(安藤(未))

▼NHK『“患者に不適切な処置” Xへの投稿拡散で千葉大学病院が調査』(2025/1/8 16:31)

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