SPN BIZ Info.
6月8日(火)、6月10日(木)の2日間にわたり、BCP(事業継続計画)ご担当者様のお悩み相談にお答えする「BCP cafe」を開催いたしました。
BCPカフェとは?
BCP策定やその周知・訓練などBCPや防災に関係するお悩みをお持ちのご担当者様の質問にお答えする、SPクラブ会員限定のオンライン勉強会です。参加者の方には事前にご質問をいただき、当日は当社の専門家から回答させていただきました。
実施概要
関西地域の企業向け 6月8日(火)16:00~17:00
九州・沖縄地域の企業向け 6月10日(木)13:00~14:00
2.各企業から自己紹介
3.事前にいただいたご質問への回答
よくあるお悩み
今回のレポートでは、複数のご担当者様からいただいた質問の内容を一部ご紹介いたします。
1.BCPの取り組みについて、各部門で温度差がある・・・
トップメッセージが大切!
災害が発生した後は物的資源・人的資源が限られてしまい、すべての業務を継続することはできません。そのような状況下では、通常時に行っている業務から、災害時であってもどうしても止めることのできない事業や業務を選び、そこに限られた資源を投入する必要があります。
このようにして継続すべき業務である「重要業務」を絞ったときに、「自分の部門には関係ないな」とあまり熱心にBCPに取り組まなくなる部門が出てくることがあります。ここで大切になるのがトップのメッセージです。
緊急事態に一丸となって対応するためにも、「この業務に集中するために、他の人はサポートに回るように」などのメッセージをトップから伝えることで、各部門の担当役員や幹部を巻き込むことができます。
自分ごとにしてもらうための意見募集やディスカッションが効果的
災害の発生について、あまり自分ごととしてとらえてもらえないケースは多くあります。そのようなときは、研修の一環で「地震が発生したら営業活動はどうなるか」というシミュレーションをして、業務中に発生するリスクとその被害を検討することから始めてみてはいかがでしょうか。
また、BCPは策定して終わりではありません。訓練を通して計画通りに進むかを試してみてから、各部門から問題点や課題などを集めて議論するという過程が大切です。このように、BCPへの意見を募ることで各部門を巻き込んでいく方法も有効です。
2.コロナ禍において注意すべき点は?
自然災害対応BCPのうち「夜間・休日の対応」が活用できる
自然災害を想定した従来のBCPにおいても、災害が夜間や休日に発生することが想定されていました。今回のリモートワークの状況では、夜間や休日の対応に近い対応が可能です。
ただ、電気やネットワークなどのインフラが途絶えている状況における初動対応については定めておく必要があります。例えば、災害発生時でも停止できない業務を担当している社員の自宅には非常用電源を貸与しておくなど、事前の準備をしておきましょう。
在宅勤務と出社の両方を想定したハイブリッド型で考えてみる
出社しなければできない業務と在宅でも可能な業務を切り分けて、その業務を行うための解決法から考えてみると検討しやすくなります。その他にも、免許取得者や資格保持者でないとできない業務や欠かせない業務を洗い出すことも、事業継続には重要です。
また、在宅勤務の方に向けては、まず生き残ることを目的に自宅のハザードマップや近くの避難所を確認してもらうと、この機会に防災について考えてもらうことができます。
お客様の声
- 自宅のハザードマップ分析などをし始めなければと感じた。
- トップメッセージを発信することで各部門の温度差をなくしていきたい。
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