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【イベントレポート】SPクラブ危機管理セミナー「SPNまるごと危機管理ガイダンス『2021年のリスクを展望する』」を開催しました
1月22日(金)にSPクラブ危機管理セミナー「SPNまるごと危機管理ガイダンス『2021年のリスクを展望する』」を実施しました。12名の専門家が、コロナ禍を中間総括しながら2020年を振り返り、これからの企業に求められる「危機管理のあり方」について考察しました。
実施概要
開催日時 2021年1月22日(金) 10:00~17:50(途中休憩あり)
受講料 無料(こちらはSPクラブ会員企業限定のセミナーとなっております)
開催形式 zoom
1.基調講演 コンプライアンス・リスク管理(芳賀恒人)
VUCAとはVolatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という4つ言葉の頭文字を並べた造語で、変化が激しく予測が困難な社会を表した言葉です。基調講演では当社取締役副社長の芳賀恒人が、VUCAの時代においては柔軟性とスピード感のある意思決定が必要であること、そのためには従業員が自らの意思で会社の方向性を体現できるための「自立と自律」や、判断基準となる「企業理念」の浸透、変化への対応のために「現場を知ること」の重要性について言及しました。
続けて、現在の新しい危機管理キーワードの1つであるコンダクトリスクについて、「社会の要請が刻一刻と変化し、『今、正しいこと』も変わっていく時代にあって、『世の中がNGならNG』を強烈に意識することが求められます。そして、『何が正しいか』を常に『今』の社会の目線に照らしていく『ジャッジメント・モニタリング』が重要になるでしょう」と述べました。また、コロナ禍を踏まえたこれからの「ニューノーマルにおける危機管理」について、「企業と従業員が相互に自立・自律し成熟した関係を築き、従業員の内発的動機を引き出すことが一層求められることになり、そのためには最終的には「人と人との対話」が鍵になる」と、今後の方向性を示しました。
2.情報セキュリティ 「守る」べき情報資産とセキュリティ(佐藤栄俊)
保有する情報資産に対する継続的な監視と普段からケアしていくことの重要性は一層高まっています。企業・組織が認識しておくべき最新の脅威や平時の管理体制のポイントについて解説しました。
3.ロス対策 利益改善に直結するロス対策(伊藤岳洋)
新型コロナ感染症拡大によって増加するリストラや失業率。その影響で変化するロスの要因を捉え、厳しい経営環境だからこそロスの改善に取り組む意義と方法について解説しました。
4.捜査差押対応 捜査・行政機関からの令状執行時における留意点(中西敏朗)
いつ直面する事態となるか分からない捜査、行政機関からの捜索・差押。捜索後に起こり得る二次的な展開及びコロナ禍において想定されるリスク等を解説しました。
5.危機管理広報 危機管理広報の新展開 受け手のリテラシー視点から(石原則幸)
Webに情報があふれ「インフォデミック時代」とも呼ばれる昨今、フェイクニュースへの考え方など、主に受け手のリテラシーの部分から広報担当者が今考えるべきポイントを解説しました。
6.反社会的勢力排除 最近の動向と反社リスク対策のポイント(吉田基)
反社会的勢力の不透明化の実態をふまえて、反社の捉え方の再構成を提言し、企業が負けないための実効性あるチェック方法を解説しました。
7.HRリスクマネジメント ニューノーマルにおける人材育成(吉原ひろみ)
複雑で変化が激しく不確実な時代。経営や現場の未来を任せるには、「今の自分たちよりも優秀な人材」が必要です。従来通りの教え方さえできない今、今以上の人材を育成するために、今できることを考えてみました。
8.内部通報 2020年の通報の動向と今後の見通し(久富直子)
(通称)パワハラ防止法の施行や改正公益通報者保護法の成立など、内部通報制度を取り巻く2020年のトピックスと、2021年に企業が整えるべき通報への対応体制や課題について紹介しました。
9.コンプライアンス 現場のリアルを知る(福田有理子)
目まぐるしく状況が変化する近時におけるコンプライアンス意識浸透に向けた提言と、就労環境の実態(=「現場のリアル」)をどのようにして捉えるかについて解説しました。
10.ハラスメント防止 実効性のある「ハラスメント防止」対策(加倉井真理)
パワハラ・セクハラ・マタハラの最新の法改正情報とハラスメントにおける常識の変化を踏まえ、厚労省の調査データを用いて、効率的かつ効果的なハラスメント防止の取組について解説しました。
11.クレーム対応 不当要求によるロス・リスクと対応『5ヶ条』の概要(西尾晋)
クレーマーやカスタマーハラスメントを行う人たちの発想やロジックは共通しています。今回は、クレームと不当要求を区別することの重要性と不当要求対応の極意と、カスタマーハラスメント対策について解説しました。
12. 防災・BCP 新型コロナウイルス対策2回目の緊急事態宣言後に企業がすべき3つのポイントと2021年の災害対策の動向(大越聡)
拡大を続ける新型コロナ感染症。2度目の緊急事態宣言を受け、企業がおさえなくてはいけない3つのポイントと、2021年に考えるべき災害傾向について解説しました。
お客様の声
終了後のアンケートでは、「1講座30分のため気軽に視聴できた」というご意見や、「さらに深堀した内容を聞きたい」というご意見をいただきました。
アンケート結果より(一部抜粋)
- 最近の具体的な事例を引いての説明が興味深かった
- それぞれ最近の情報に基づき今注意すべき事柄を簡潔にまとめて頂いており、参考になりました。
- 多岐にわたる項目を集中的に受講できてよかった。
- 2日間のリアルセミナーより各々時間は短かったかもしれませんが、数多くのセミナーを拝聴することができてよかったです。
- タイトル(危機管理と向き合う1日)通りの一日となり、大変勉強になりました。
2021年も定例セミナーなどを通して会員企業様がよりご満足いただける場をご提供できるよう、当社一同全力を尽くしてまいります。今回ご都合が合わなかった皆様も、次回はぜひご参加いただけますと幸いです。
【お問い合わせ先】 株式会社エス・ピー・ネットワーク info@sp-network.co.jp