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HRリスクマネジメント トピックス

「飲み会でのひどいセクハラの相談が!…なのに、加害者も被害者も自覚なし?」三匹(?)が語る!HRリスクマネジメント相談室(42)

2024.07.23
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居酒屋で乾杯

職場におけるトラブルは複合的。社内の様々な関係者の協力を得て、複数の視点で捉えなければ、解決が難しい問題も多々あります。でもやっぱり最後は「人」!HRリスクマネジメントが重要です。

職場のトラブルを減らしたい!もっと自然に力を発揮できる職場にしたい!と、エス・ピー・ネットワークに生息する動物たちは、今日もチャットで議論します。

【今月の三匹・プロフィール】
みみずくさんのイラストみみずくさん:
SPNの森のお目付け役。愛らしいフォルムと裏腹に、猛禽類らしい鋭い目線で最新のリスクをチェック!さらに森の仲間たちの文章もチェック!夜行性?うーん、夜中に起き出して活動を始めるから、夜行性なのか早起きなのか…?


黒豹さんのイラスト黒豹さん:
黒いのは、ゴルフや釣りなどアウトドアライフのせい? SPNの大阪の森や福岡の森を棲み処としていたこともあり生息域は広い。約20年前に内部通報窓口の受託運営サービス「リスクホットライン」を立ち上げたのは実は…。


モモンガさんのイラストモモンガさん:
小さな皮膜で滑空する夜行性。特定社会保険労務士、産業カウンセラー、ファイナンシャルプランナー。そこそこ長い会社員経験をおなかの袋から取り出しながらSPNと会員企業様の森を飛び回ります。


リスちゃんのイラストリスちゃん:
森の中を駆け回り、皆さんのお困りごとに対応します。気が付けばこの森に来て7年が経ちました…。最近、森のパトロールエリアが変わりましたが、ご相談には変わらずお答えしていきますよ。


ペルシャ猫さんのイラストペルシャ猫さん:
ゆったりと過ごすことが好きな猫。ゆったりと過ごしたいが、過ごせなかった過去を持つ。社会保険労務士のほか財務会計の資格もあり、人事労務と財務会計分野の実務経験が長い。SPNの森では日増しに内部通報制度との縁が深くなっています。


キリンさんのイラストキリンさん:
去年の4月からSPNの森に加わった新参者。今月から相談室のレギュラーメンバーになりました!長ーい首で会社のことを見渡せるよう、ペルシャ猫さんの勉強会に毎週リスさんと参加中。


ネコさんのイラストネコさん:
当相談室の留守番ネコ。猫なで声と鋭い爪をあわせ持ち、企業内での人事実務経験が豊富。保有資格は、社会保険労務士、産業カウンセラー、キャリアコンサルタント等。気安くさわるニャァアッ!シャーッ!

今月は、社内でハラスメントの相談を受けているAさんからのご相談です。

SPNの森の皆さん、聴いてください。先日、ひどいセクハラの相談を受けたんです。

部署の飲み会で、男性のB部長が、部下である女性社員Cさんに対して、ニヤニヤしながら「何カップ?」と聞いたり、自分の膝にCさんを座らせて「いいケツしてるなー」と言いながらタッチしたり、さらには、何か…大人向けの映像作品について語りだし、「こういうシーンがあって」とCさんに馬乗りになったり…とにかくひどい状態だったらしいんです。

相談してきたのは、同席していた女性社員のDさんでした。Dさんは、「あんな目に遭って…Cさんが心配で…」と泣き崩れ、私は「Cさんの気持ちに配慮しながら、お話を伺ってみますね。事実ならば厳正に対処しますから」とお伝えしました。

それで、かなり気を遣いながら、そっとCさんを呼び出して話を聴いたのですが…Cさんはあっけらかんとしていまして。

「飲み会でのB部長ですか?あー、あの日は2人とも相当酔っ払っていましたからねぇ。…膝に座らせてタッチ?うーん、あまり覚えていないなぁ。シーンの再現で馬乗りには…はいはい、ありました!あの映像、私も見ていたんですよ(笑)」

「ぜんっぜん嫌じゃなかったですよ!私、こういうの平気な性質なんで。部長と楽しくじゃれ合っていただけですから!『被害者』なんて、やめてくださいよー(笑)」

と、全然話がかみ合わないんです。

飲み会の参加者数名にも、「職場環境インタビュー」と称して、「最近、ハラスメントやコンプライアンス上問題と思われることを見聞きしましたか?」と聞いてみたところ、全員からB部長とCさんの話題が出たので、事実は事実なんだと思います。

それをもとにB部長にも事実確認をしたのですが、「Cさんは嫌がっておらず、ノリノリで応じていた。ただの楽しい飲み会での1コマだ」と、セクハラは否定しました。

どう考えても「セクハラがあった」と思えるのに、加害者のみならず、被害者まで否定するんです。これで懲戒は…マズイのでしょうかね?こんなケースは初めてで、困っています。

むむむ?これは環境型セクハラの臭いがするニャ。

対処や再発防止も含めてディスカッションするニャ!SPNの森の仲間たち、集合!

〈これはまさに、環境型セクハラ…!〉

ペルシャ猫さんのイラスト 相談してきたDさんが「あんな目に遭って…Cさんが心配で…」と泣き崩れている時点で就業環境を害していると思います(苦笑)いわゆる周囲への環境型のセクハラかと。
ネコさんのイラスト うん。それは間違いない。
リスちゃんのイラスト 当人同士は問題ないと思っていても、「ハラスメントやコンプライアンス上問題と思われること」として他の全員から話が出るのであれば、ただの楽しい飲み会の1コマと言い切るのは無理がありますね。
ネコさんのイラスト 楽しいのはB部長とCさんの2人だけ。
キリンさんのイラスト その場で楽しく対応していても、後々あれってセクハラでは…と気づくことは多そうですけど、この人はその意識すらない感じですね。
ネコさんのイラスト 「楽しくじゃれ合っていただけ、被害になんて遭っていませんよー」で終わっていますものね。Cさんは、無自覚のうちに自分がセクハラの「加害者」になっていることに気付いていない…!
黒豹さんのイラスト このご相談のように、心配した第三者から通報が来るケースはあるあるですよ。で、被害者とされる人に直接コンタクトを取ると、「私は被害者ではないです。絶対に対応しないでください!」「一緒にノリではしゃいでいた私も加害者側の一人です」といった展開になったり、逆に辛い思いをしているのに組織にいづらくなるとして対応させてもらえなかったり…。会社としてどうすべきなのか悩むケースは結構ありますよ。
モモンガさんのイラスト 内部通報窓口への通報を見ていると、新入社員の女性は狙われやすいように見えます。ご本人も学生ノリだったり、「会社ってこういうものなのかな」と素直に受け入れてしまったりして、「?」とは思いつつ、その場のノリで応じてしまう事例は意外とあるようです。
リスちゃんのイラスト 別の会社の友達や家族の話を聞いて自分の会社が普通ではないことに気づいた、なんてこともありますよね。
ペルシャ猫さんのイラスト 素直に受け入れているのか、駄目なことは分かりながら何も言えないか、処世術として受け入れるか…色んな可能性がありますね。
ネコさんのイラスト うーん。一人が応じてしまうと周囲もそれに合わせざるを得なくなるというか…特に新入社員がすっかり受け入れて、むしろ楽しそうにしているように見えてしまったら、自分が場の空気を壊すのはいけないことのように感じてしまうかも…。
黒豹さんのイラスト あるなぁ~。そうやって社会では非常識とも言える社風が形成されていくパターン。
モモンガさんのイラスト 本当は誰かが介入して、「それは駄目だよ」と言えると良いのですが。
キリンさんのイラスト 新入社員などの自衛のためにも、ハラスメント防止研修を受ける必要性を感じます。
モモンガさんのイラスト こういった認識の齟齬が出ないためにも、やっぱり、研修・教育は大事だなと思います。このケースのように、「ノリノリで応じる方もセクハラ加害者になる可能性がありますよ」とお伝えすることで、「被害」も「加害」も防げる可能性もあるかと。
ネコさんのイラスト そうだね。誰もが自信をもって「それはダメ!」と言えるように、研修で共通の認識を持ってもらうことは大事だ!

〈セクハラを受け入れることに「メリット」が?!〉

ネコさんのイラスト こういう、無自覚で加害者になるケースって…案外、あるあるなのかもしれませんね。結構話を聴くでしょう?
ペルシャ猫さんのイラスト Cさんほどあっけらかんとはしてなくても「これで上司が気持ちいいなら」「それで私も昇進させてもらっているし」といったことをおっしゃる方は結構多いですよね。
ネコさんのイラスト うええ。なんかイヤだな。
キリンさんのイラスト 忖度ですね…
ネコさんのイラスト 対価型セクハラ?…の亜種?みたいな。
ペルシャ猫さんのイラスト 私も驚いたんですが、複数の組織で起きていますし、1人や2人じゃないんですよね。しかも結構年齢層も若いですし。
ネコさんのイラスト いーーやーーだーーー!
ペルシャ猫さんのイラスト 結局は若いとはいえ、その会社の風土に染まっているということだと思いますが(苦笑)
ネコさんのイラスト まぁね、若さと美しさを武器に戦う人もいるとは思うけれど。それを一方的に否定するのもどうかと思うけれど…でも、周囲の人はとーーっても働きづらいなぁ。
ペルシャ猫さんのイラスト 「こういうことを甘んじて受け入れないと、評価してもらえないんだ…」と受けとる人はいるでしょうね…。
ネコさんのイラスト 性的なことに対する価値観や好みも人それぞれで…多様性は理解すべしだけれど。…職場ではやめてほしいな。
みみずくさんのイラスト 職場だから一定の規律は必要。多様性と言って何でも許されることにはならないはず。創造とかイノベーション、成長の源としての「職場の多様性」の意味をはき違えてはいけない。
ペルシャ猫さんのイラスト そもそも職場で話すべきではないですよね。飲み会だって職場の延長みたいなものですし、「親しき中にも礼儀あり」もありますし。
ネコさんのイラスト そうそう。
みみずくさんのイラスト セクハラって根本的に仕事とか職場とかには関係ないものだからね。

〈「飲みニケーション」が増えて、セクハラも増加?〉

リスちゃんのイラスト 最近は飲み会の機会が戻りつつあるので、こういう相談も一緒に増えてくるのでしょうね…。
黒豹さんのイラスト そう、実際にコロナが明けて、今回のケースのような飲み会でのセクハラ関連の相談が本当に増えてきていますよ。
ペルシャ猫さんのイラスト もともと「飲みニケーション」を重視している風土だと、こういうことも起こりそうですよね。中途入社の人はまだその風土に染まってないからびっくり仰天するみたいな。
リスちゃんのイラスト 確かに「これがうちの社風だから」「昔からこうだから」などの言葉はよく聞きますね。今を生きて欲しいです。
ペルシャ猫さんのイラスト 「今を生きて欲しい」っていいですね!(笑)
ネコさんのイラスト 名言だー。
黒豹さんのイラスト そうね、「今を生きて」ほしいのだけれど…「飲み会の場ってプライベートじゃないの?」といった質問はいまだにありますよね…。
ネコさんのイラスト 飲み会の場だからといって、何でも許されるわけじゃありません!
そういえば、Z世代はお酒もあまり飲まないって聞いたことがあるのだけれど、キリンさん、どうなんだろう?
キリンさんのイラスト コロナ禍の影響で飲み会にほとんど参加したことがない人は多いと思います。なのでセクハラっぽいことされてもポカンとしてしまう人もいるのかなと…。
ネコさんのイラスト うわ…まっさらな世代!
キリンさんのイラスト 「酔ってたから!」って言い訳に出来ないし、言われた方は言われたことを忘れませんよ、とは思いますね…。
ネコさんのイラスト 「酔っていいことなんて何もない」という発言を何かで読んで、おおおおっ!って思ったんだ、そういえば。
リスちゃんのイラスト 「酔っていて覚えていない」は常套句ですよね。都合よくこれを使われると、「なわけあるかい!」って突っ込みたくなる時もあります。
ネコさんのイラスト ネコは全部覚えてるニャ。
黒豹さんのイラスト クライアント企業の対応を見ていると、被通報者本人が否定しても、信憑性のある目撃証言が多く集まったら、会社としてハラスメント認定して処分するケースは増えていますよ。もちろん冤罪や不当に重い処分にならないように慎重に対応していますがね。

〈コミュニケーションの「つもり」?〉

ペルシャ猫さんのイラスト 今回のケースは、当人同士は分かっていないものの、傍から見て割と分かりやすいセクハラですが、「子どもは?」「結婚は?」「恋人は?」といった私生活介入系の話って、「相手の私生活に興味がある訳じゃなくて、話のとっかかりを探る中で聞いているだけだから」と言う人いるじゃないかですか。仕事上は関係ない話だとしても、コミュニケーションを取ろうとする中で私生活の話をふってしまったみたいな話って結構難しいな、と(苦笑)
ネコさんのイラスト あるねー、それも。「こんなのはコミュニケーションじゃん」って、言っていた人がいたなぁ。
黒豹さんのイラスト いるいる。
ペルシャ猫さんのイラスト じゃあ、「ご趣味は?」は良いのか?とか(苦笑)
みみずくさんのイラスト 以前はそういった会話に違和感はなかったけど、流石に今はできないという意識があるので、飲み会に対する「姿勢」が変わったなあ。職場の延長だと考えれば、当たり前なんだけど。正直、怖くて酔えないし、変なこと言っていないか気になるし。そうなると本来の「飲みニケーション」の意味もなくなりそうだな。
ペルシャ猫さんのイラスト もう、みんなお茶飲みましょう(笑)
キリンさんのイラスト 採用時の面接では、読んでいる本の話題も不適切だと言われると…飲み会の雑談でも何を話せば良いんだろうと思って何も話せない、って状況も生まれそうです。
ネコさんのイラスト 採用面接のときは、思想とか信条での差別につながるといけないから、愛読している本とかを聞いてはいけない、という話ね。ネコは、飲み会でも、なんならオフィスででも「この本良かったよー!」は話すよ?仕事に関連する本が多いけれど、「押し付けはいけない」と思いつつも、好きな漫画はつい誰かに勧めたくなってしまう…。(ワオキツネザルさん、ごめん…)
ペルシャ猫さんのイラスト 私は「休みの日、何してるの?」と聞かれると「その日その日でやることが違うし、私にそんなこと聞いてどうするの?本当は別に私が休みの日に何してるかなんて興味ないんじゃないの?」とか思っちゃいます(笑)私は逆にそういうことは聞けないですね…。自分が聞かれたらこう思うからというのもありますし、そもそも興味がないというのもあります(苦笑)そうすると、逆に相手に興味がある場合は聞いてしまうってことなんですかね…。
ネコさんのイラスト 悪気はないんでしょうけどね…前の森で、「子どもはかわいいから、絶対に産んだ方がいい!」と力説されて、1時間くらい「うちの子の写真」を延々見せられたことがあるんですよ。うちは「どうしても子どもが欲しい」というほどではなかったのですが、「欲しくない」と思っていたわけでもなかったので、なんかとーっても苦しかったんですよね。「誰でも産めると思わないでよっ!」って思ってた。
リスちゃんのイラスト 同じ事象でも人によって捉え方はさまざまですし、どこで傷つけてしまう可能性があるかはわからないですよね。
みみずくさんのイラスト いやあ、職場の飲み会って、危険がいっぱいだぁ。
黒豹さんのイラスト いろいろな通報を受けていると、本当にそう思います。
ネコさんのイラスト 無難だからといって、天気の話ばかりしていてもしょうがないし。昔みたいに「みんなが観ているテレビ番組」もあまりないし。
みみずくさんのイラスト 当たり障りのない会話しかできないなら飲み会なんて…と思うけど、普段のコミュニケーションが希薄化する中、貴重な機会でもあるし。お酒好きだし。
ペルシャ猫さんのイラスト 突き詰めると、飲み会でも仕事の話しかしないということに帰着しちゃいますよね(苦笑)そうすると、だいたい誰かの悪口を言い始めたりするから、それはそれで問題が…。
ネコさんのイラスト 「私はこれが好きなんですよー♪」とノリノリで趣味の話をしていると、相手も趣味の話をしてくれたりするので、無難なヲタク話を用意しておくとよいかも、と思ったことがあるなぁ。前の森で新卒採用を担当していたときは、よく学生さんと鉄道の話をしていました。でも、自分が話したいことを話して…それで反応が悪かったら別の話題に変えるみたいなこと…酔っ払っていたらできないかも。
ペルシャ猫さんのイラスト 前の森で、部の係員たちだけの飲み会があって、異動する人の送別会だったんですが、主賓(異動する人)そっちのけで、私含めて4人でL’Arc~en~Cielの「あのアルバムの曲順が素晴らしい」みたいな話で大盛り上がりして、後日「主賓に申し訳なかった」と大変反省し、「ロックの会」というものが結成されました。「ロックの会」のメンバーはお互いの家に遊びに行ったり、ライブとか行きまくってたので、もう友だちになってたんでしょうね。つまり、職場の飲み会きっかけで友だちができることもあるよ、という話です(笑)
ネコさんのイラスト うん。ヲタクはいろいろいいことある。あと、朝ドラの話はわりと通じる人が多いので、セミナーとかでもたまにちらっと話題にしたりするけど。でも、観ていない人には全く通じないんだよね。
ペルシャ猫さんのイラスト すみません、朝ドラ、観てません…。大河ドラマなら…(笑)
リスちゃんのイラスト 私も朝ドラの話や野球に例えた説明を聞いた時は、どちらも観ないので話についていけずどうしよう…となったことがあります。
ネコさんのイラスト あー、野球はさっぱりわからない。たぶん、サッカーのチーム名と野球のチーム名の区別もつかないかも。
ペルシャ猫さんのイラスト だれかセ・リーグとパ・リーグの違いを教えてください(笑)
ネコさんのイラスト セクハラとパワハラです。
ペルシャ猫さんのイラスト (爆笑)
ネコさんのイラスト 内部通報界隈で「セ・パ両リーグで優勝」みたいに使われるとか…(笑)あ、野球とは無関係ですよ!(野球関係者の皆様、ゴメンナサイ!)
モモンガさんのイラスト 今時、セクハラをするようなハラスメント感度が鈍い人は、たいてい、パワハラもしている。(行為者が男性の場合は)女性にはセクハラしていて、男性にはパワハラしている、という通説ですね。
ネコさんのイラスト それで「セ・パ両リーグで優勝」する人が出てくるのね…。

〈ほめればいいじゃん♪〉

ネコさんのイラスト で…どうしましょ。マニアックな話題で盛り上がれれば、まぁそれは良いとして。職場の延長ですから、私生活の話よりは仕事の話の方がしやすいこともあるでしょう。愚痴とか悪口も嫌だな、ということであれば…ほめるならいいのかな?酔っ払ってほめ倒す人もいるような気がする…。
キリンさんのイラスト ほめるのは良いと思います。この前、黒ヒョウさんから「ペルシャ猫さんのここが素晴らしい!」という話を聞けて良かったです(笑)
ペルシャ猫さんのイラスト うれしはずかし(笑)
黒豹さんのイラスト あれは普段から思っていることが自然に出てきただけよ^^。
ペルシャ猫さんのイラスト うれしはずかし(笑)←また言ってる
キリンさんのイラスト そういう話題が出る飲み会が、一番居心地が良いように思います。
ペルシャ猫さんのイラスト ほめ合うのは良いですね。なんか素面では恥ずかしくてほめられないなら、酒の力を借りてほめるとか(笑)
ネコさんのイラスト よし!じゃあ、ひたすらほめよう!
キリンさんのイラスト それはそれで容姿をほめだして「セクハラです!」となる未来も見えるような…。
ネコさんのイラスト 容姿…!ニャァア…!
ペルシャ猫さんのイラスト あー、それはあり得ますね…。
ネコさんのイラスト ほめるのに慣れていない人は、外見に目が向きやすかったりするものね。

〈「立食」という手もあるぞ!〉

モモンガさんのイラスト 趣旨からズレますが、私は以前の森が宴会は立食だったのですが、そうすると気まずい話題の時はその場を離れたり、立ってると疲れるので、それほど酔わなかったりして、会社の飲み会としては平和でした。
ネコさんのイラスト 立食!!!その手があったか!
キリンさんのイラスト 立食、良いですね。
モモンガさんのイラスト 一所に留まらないので、そこまでディープな話にもならず、色々な人が集まる場としては結構いいですよ。
ペルシャ猫さんのイラスト 立食は、しれっと抜けても誰も気付かないのも良いですよね(笑)
モモンガさんのイラスト それなんですよ!しれっといなくなる人がいても、結構気付かれません。前の森は、夜に海外との会議がある人がいたので、途中で業務に戻りやすいように、立食になったという経緯がありますが、席がなく自由に動けることは、思わぬ副効果がありました。
ペルシャ猫さんのイラスト 考えることは皆同じですね(笑)
ネコさんのイラスト そういえばこの間、土曜日に立食形式の懇親会に出席したんですけど、いろいろな人とディープな話ができてよかったなぁ。
じゃあ、飲み会は立食形式でほめ合おう。ハイヒールでは行けないな。疲れるから。
ペルシャ猫さんのイラスト よく考えたら、飲食店とかに「営業妨害だ」とか怒られそうな結論ですね(笑)
ネコさんのイラスト (笑)
みみずくさんのイラスト ますます職場の飲み会をやる意味がわからなくなってきた。
ネコさんのイラスト 飲み会の目的!大事なことが出て来たぞ。
ペルシャ猫さんのイラスト 職場とは別の場でわざわざやるということは、職場ではできないことがあるからということですよね。飲み会は職場の延長とは言え、職場そのものではないですから。そこにヒントがありそうです。
みみずくさんのイラスト 職場でもなかなかできない「本音」ベースのやり取りができれば、距離感が適度によくなる効果、自らの業務や成長へのプラスの影響、チームが一体化する効果なんかはあると思う。あくまで、「本音」のやりとりをして大丈夫だという「心理的安全性」が高いことが条件になりそうだけどね。そこにハラスメントは不要ってこと。

〈セクハラに遭ったらどうする?〉

黒豹さんのイラスト そういえば、岐阜県池田町の元町長が、入庁まもない若い女性職員に、キスしようとしたり尻や胸を触ったりしたというニュースがあったよね。しかも、町長室や宿直室で…。
ネコさんのイラスト ニャー、完全にアウト!
黒豹さんのイラスト キリンさんは、万一そんなセクハラを受けたらどうする?
キリンさんのイラスト すぐにモモンガさんに相談すると思います…。
黒豹さんのイラスト OK!!
キリンさんのイラスト 少し気になるな、という程度の話だったらまずワオキツネザルさんとリスさんに相談してみるとか。
黒豹さんのイラスト 良かった。職制ラインに相談できることもわかって一先ず安心!
モモンガさんのイラスト 全力で止めます!!
キリンさんのイラスト お願いいたします!今のところその心配はありません!
モモンガさんのイラスト 先日のこの森の飲み会でも、リスさんの腕に触ろうとした人がいた(悪気はなく、リスさんをほめながらトントンしようとした)ので、「絶対、触らないでくださいね!」と強めに言いました。
ネコさんのイラスト 酔っ払うと撫でたがる人っていますよね。頭とか。
モモンガさんのイラスト いますね。そういう様子に気付いたら、「悪気や下心がなくても、今の時代、性別関係なく触るのは絶対駄目です」ということはお伝えしてます。
みみずくさんのイラスト 職場の飲み会も職場の延長線上だから、同じ節度とか関係性(距離感)が大事。
リスちゃんのイラスト 女性から男性だったら触ってもOKと思っている人もまだ結構いますよね…。
モモンガさんのイラスト これも、大いなる勘違いですね!

〈でも…触れたら100%ダメなの?〉

ネコさんのイラスト でも…「さわってはダメ」はわかるものの、「やったね!」のハイタッチを、遠慮してグータッチにしたのでさえ、周囲の人がセクハラだ!と騒いだケースがありました。グータッチしている人同士は、本当に喜び合って、自分の意思でしているのに。グータッチだよ???これもダメなの??と思ったんですよね。
ペルシャ猫さんのイラスト そうすると、握手とかもどうなんですかね…。
ネコさんのイラスト ちょっとでも触れたら「何でもかんでもセクハラ」にも抵抗が…。
みみずくさんのイラスト 環境型セクハラ、おそるべし。セクハラだから、当人が不快に思ったら…ってことが重視されるから、余計に環境型セクハラの濫用というか拡大解釈が止まらない感じだな。
ペルシャ猫さんのイラスト セクハラの国の定義に「労働者の意に反する」ともありますからね…。一方で、こういうのってある程度の寛容さも必要だと思いますよ。今回の相談のケースはアウトだと思いますが、グータッチとか握手とかはもう「当人同士がよければそれでいいじゃん」ってしたいものです。
モモンガさんのイラスト 薬物防止くらいの勢いで、「触る、ダメ、ゼッタイ!」「あなたの身を滅ぼします」と言っています。が、グータッチや握手は、周囲にも許容してもらいたいですね…。相互での歩みよりですし、見て不快かと言われると、セクハラ的な不快感ではないように思いますが…。特に仲が良い人たちがいて、それに疎外感を感じて、「不快だ」という人はいるかもしれませんね…。
ネコさんのイラスト そもそもグータッチとか普通の握手は「性的な言動」ではない…はず。うーん、握手はニヤニヤされながら求められるケースもあるから微妙だけど、ハイタッチとかグータッチは…ねぇ?例えば、部署全体でお祝いしたいようなことがあったときに、上司が男性とは次々とハイタッチをして、女性の自分のときだけ手を引っ込めたら…その方が「意識されてる?」となってキモチワルイ気がする…。
ペルシャ猫さんのイラスト なんか一時期、セクハラという言葉が世に出始めた頃(私が中学生とかだったと思いますが)「セロハンテープ♡」のように語尾にハートマークがつくとセクハラという話が漫画のネタにされてました(笑)
モモンガさんのイラスト 以前、ある会社さんから、業務の話をするために、話をする相手の隣の席に座った男性を、その座席の女性が「私の席に座られて、私のペンを使われて気持ちが悪いです。セクハラです」と、コンプライアンス部に言ってきたがどうすればいいかというご相談がありました。椅子もペンもそもそも、会社の備品ですし…!
もし、その女性が、その男性だから「セクハラだ」と言ったとしたら、女性側の言動がセクハラというか、不適切な言動だな、と思いますしね。「当人の感じ方」とは言っても、一定の客観性は考慮されることになっているので、客観的にどうかも大事ですね。
ネコさんのイラスト なんか…ばい菌扱いされているみたいで、…いじめっぽいなぁ。
ペルシャ猫さんのイラスト 女性同士でもありますよ。前の森で「あの人のロッカー臭いから撤去してくれ」という話が管理部門にあがってきてたり…。
ネコさんのイラスト それはいじめだよ…。
モモンガさんのイラスト 先ほどの例は、よく話を聞いてみると、その男性のことがよっぽど嫌いだったんだと思いますが、それをセクハラと結びつけるのは、違いますよね。「○○の濫用」という言葉が頭に浮かびます。
黒豹さんのイラスト 客観的にどうかというのも確かに大事ですよね。
みみずくさんのイラスト 問題なのは、正確な理解をしないまま言葉としての「セクハラ」とか「ハラスメント」が暴走しているってこと。それが業務やコミュニケーションを阻害している場面もあるなと。ものすごく「心理的な壁」を可視化してしまって…。
ネコさんのイラスト なんでもかんでもダメ!も違うよね、やっぱり。双方の意思確認と、客観性。相手がキライだからって、セクハラじゃない!
リスちゃんのイラスト 自分に都合の良いところだけ強調して、「ハラスメント」という言葉が一人歩きするのはこわいです。
モモンガさんのイラスト ガッキーが星野源さんと結婚した時も、席の周りの人がその話で盛り上がったら「未婚の私に対する当てつけだ」と通報した人がいたという話も、あるコンプライアンス担当者から聞きました。私も、「いや、ガッキーが結婚したら、そりゃあ、話題にしちゃうでしょうよ」と思いつつ、一応、そのご担当者には「それだけではセクハラではなく、世間話ですよね」とお答えし、「重ねて『○○さんは、どうなの?結婚しないの?どうする気なの??』などと、プライバシーに踏み込んで詰め寄られたりしたなら、セクハラと言われる可能性はあるかもしれませんね」という話をしました。
ペルシャ猫さんのイラスト ここまでくると笑い話ですね(笑)
ネコさんのイラスト やっぱり自制することも大事だよ。ネコは、全く同じことを自担(推し)がしても「セクハラだ!」と思うならば、それは「セクハラだ」と思うことにしています。
みみずくさんのイラスト 言葉の意味について共通認識があればよいのだけれど、それがないところで飛び交う言葉が(意図的とは限らず)対立を可視化・深刻化させるリスクがあるよね。
リスちゃんのイラスト SNSみたいに、嫌なワードをミュートできるわけでもないですしね…
モモンガさんのイラスト セクハラは、人によって感じ方に違いがあり、主観に重きを置かれているので判断が難しいですよね。

〈セクハラのない職場づくり〉

ペルシャ猫さんのイラスト 今回のAさんの相談に戻ると…

  • 当人同士は良くても、客観的に見てもセクハラだし、環境型セクハラになっているので、会社としてアクションは必要
  • 当人同士に指導は必要だが、懲戒まではせずに警告くらい
  • 会社としてNGのラインは共通認識として教育すべき

というところでしょうか。

ネコさんのイラスト 環境型セクハラっていうのもあるんだよ、という研修は、とりあえず必須ですね。教育していないことに対して、重い懲罰もどうかと思いますし。
ペルシャ猫さんのイラスト 今回のケースは、教育していないのなら、当人同士に指導か口頭厳重注意とかでしょうね。
ネコさんのイラスト きちんと懲罰委員会にかけて、「今回は注意に留める」みたいな感じで、記録に残すのも「次」があった時用の布石としては有効だと思う。
モモンガさんのイラスト 一般的に、セクハラは常習性があると言われているので、記録を残して、「次は指導では済まないよ」と釘を刺すのは重要ですね!
黒豹さんのイラスト だね。
モモンガさんのイラスト それから、飲み会でのセクハラを、会社で真剣に議論されるという状況は、ご本人たちにとって、相当に恥ずかしい思いをすることでもあるので、それを知ってもらうだけでも、相当な抑止力がある気がします。今回のB部長とCさんの件も、真昼間の懲罰委員会で、役員をはじめとするメンバーに、「B部長がCさんを膝に座らせて、『いいケツしてんなー』と言って、触り、馬乗りになって…」と共有され、処分をどうするかを真剣に議論されている場面を想像してみてほしいです。
黒豹さんのイラスト だね。
ペルシャ猫さんのイラスト そういえば、厚生労働省の「職場のハラスメントに関する実態調査」ってあったじゃないですか。そこで職場の特徴の回答があったので、現在の職場でセクハラを受けた人と、過去3年間に受けなかった人との職場の特徴の回答の差をとってみたら、以下の結果が出たそうです。
▼令和5年度厚生労働省委託事業「職場のハラスメントに関する実態調査」(調査実施者:PwCコンサルティング合同会社)P172~173「図表198 職場の特徴(セクハラ経験有無別)」
注目すべきはセクハラの「女性管理職の比率」です。逆に言うと、女性管理職の存在そのものがセクハラの抑止に繋がっている可能性があります。
ネコさんのイラスト なるほどー。強く言える立場の女性が増えて、バランスが取れればよいかもね。
モモンガさんのイラスト 私たちは、セクハラだけでなく、いろいろな問題のお話を聞くことがありますが、人員のバランスって大事だな、とつくづく思うことがあります。それから、会社としての共通認識を作る研修も大事だと思いますね。
ペルシャ猫さんのイラスト 共通認識を作りつつ、「とは言え、誰しも失敗はあるから」と寛容さも求めることも必要だと思います。
モモンガさんのイラスト そして、何かあったら、その場で周囲の人が、「それってまずいですよ」とか、本人が「そういうことは言わないでほしいです」と言える風通しの良さも必要だと思います。
ペルシャ猫さんのイラスト そうですね。ぱっとその場で言えて、お互いに謝れる関係性が大事ですよね。
ネコさんのイラスト 当人同士は楽しくても、周囲が嫌がるなら、その場ではやめる。で、続きは2人だけでどうぞ…と。「ロックの会」みたいな「セクシーの会」でもやったらいいよ。
ペルシャ猫さんのイラスト 「セクシーの会」(笑)親しい人だけで楽しむ会は別で設けるべきということですね。

「HRリスク」とは、職場における、「人」に関連するリスク全般のこと。組織の健全な運営や成長を阻害する全ての要因をさします。

職場のトラブル解決とHRリスクの低減に向けて、エス・ピー・ネットワークの動物たちは今日も行く!

※このコーナーで扱って欲しい「お悩み」を、随時募集しております。

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