30秒で読める危機管理コラム

危機管理のプロの観点から時事ニュースを考察しました。

半グレの跋扈をこれ以上許してはならない~官民の連携が重要だ

警視庁が準暴力団(半グレ)対策の特命班を、福岡県警が「準暴力団等集中取締本部」を新設した。暴力団がピラミッド型の統制のとれた組織であるのに対し、半グレは指揮命令系統が不明確でメンバー同士のつながりも流動的、離合集散を繰り返すなどその実態の把握は容易ではない。そのうえ、暴力団対策法の枠外で暴力団と同様の資金獲得活動を行い、暴力団と共生する者もいる。80以上の組織に約4000名という(数の上では)六代目山口組構成員数に比肩しうる巨大勢力として、暴力団の潜在化と連動して確実にその存在感を増し、正に「治安上の脅威」である。警察当局が半グレ対策に本腰を入れるのも当然だが、実態把握にはどんな小さな兆候でも見逃さない地道な情報収集や摘発の積み重ねとあわせ、事業者との情報共有など官民の連携が一層重要となるはずだ。(芳賀)

今は「震災後」ではなく「震災前」

1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災から、明日で28年となる。戦後初の都市直下型の地震に見舞われた被災地では、関連死を含め6432人が犠牲となった。被災地と犠牲になった方には、心から哀悼の意を表したい。数年前、神戸市役所に取材に訪れたときには現地の職員の方から「震災後に入庁した職員が現在では半数を超え、当時の対応を知っている人がどんどん少なくなっている」との話を聞き、改めて時代の流れを感じた。一方で、兵庫県と被災12市における復興費の返済残高はなお3832億円に上り、完済にはさらに10年の時間を見込むという。当時の復興費用は総額16兆3千億円。そのうち自治体で約8兆円を負担した。巨額の負担は、今でも自治体に重くのしかかる。それでも、来るべき災害への備えを怠ってはならない。今は「震災後」ではなく「震災前」なのだ。(大越)

情報端末を安全に維持するには手間がかかる

2つ折りケータイの愛用者だ。スマホと併用し、通話と一部の相手のみとのメール専用端末として使うには、電池のもちもよく、コンパクトで便利だ。しかし、かつて日本独自の進化を遂げていたガラケーはどこへ行ったのか、機種変更をする度に便利だった機能が減っていく。店頭での取り扱いもほとんどなく、データ移行や開通の手続きは全て自分で行ったが、ユーザーが少ないせいか、マニュアルは親切でなく、ネットで検索しても情報は少ない。昨年はWindows8.1の移行に苦労し、先日もスマホのセキュリティソフト更新に睡眠時間を奪われたばかり。最新のもの、ユーザーの多いものから「外れたもの」を使い続けるのはなかなか困難だ。常にメジャーなものを使えれば良いか?いや、壊れてもいない、使い慣れたものを買い替えるのも面倒で、エコでもない。悩ましい…。(吉原)

Back to Top