「『ここだけの話』延長戦?HRリスクマネジメント祭り反省会!」三匹(?)が語る!HRリスクマネジメント相談室(特別編)
2024.11.1910月に開催した「HRリスクマネジメント祭り」も無事に終了。今回は特別編として、HRリスクマネジメント相談室メンバーによる反省会です。
想像以上に反響の大きかった「ここだけの話」の延長戦(?)として、回答しきれなかったご質問やいただいた感想などを見ながら、エス・ピー・ネットワークに生息する動物たちは、今日もチャットで議論します。
みみずくさん:
SPNの森のお目付け役。愛らしいフォルムと裏腹に、猛禽類らしい鋭い目線で最新のリスクをチェック!さらに森の仲間たちの文章もチェック!夜行性?うーん、夜中に起き出して活動を始めるから、夜行性なのか早起きなのか…?
黒豹さん:
黒いのは、ゴルフや釣りなどアウトドアライフのせい? SPNの大阪の森や福岡の森を棲み処としていたこともあり生息域は広い。約20年前に内部通報窓口の受託運営サービス「リスクホットライン」を立ち上げたのは実は…。
モモンガさん:
小さな皮膜で滑空する夜行性。特定社会保険労務士、産業カウンセラー、ファイナンシャルプランナー。そこそこ長い会社員経験をおなかの袋から取り出しながらSPNと会員企業様の森を飛び回ります。
リスちゃん:
森の中を駆け回り、皆さんのお困りごとに対応します。気が付けばこの森に来て7年が経ちました…。最近、森のパトロールエリアが変わり、内部通報に触れる機会が多くなりました。ご相談には変わらずお答えしていきますよ。
ペルシャ猫さん:
ゆったりと過ごすことが好きな猫。ゆったりと過ごしたいが、過ごせなかった過去を持つ。社会保険労務士のほか財務会計の資格もあり、人事労務と財務会計分野の実務経験が長い。SPNの森では日増しに内部通報制度との縁が深くなっています。
キリンさん:
去年の4月からSPNの森に加わった新参者。相談室のレギュラーメンバーになりました!長ーい首で会社のことを見渡せるよう、ペルシャ猫さんの勉強会に毎週リスさんと参加中。
ネコさん:
当相談室の留守番ネコ。猫なで声と鋭い爪をあわせ持ち、企業内での人事実務経験が豊富。保有資格は、社会保険労務士、産業カウンセラー、キャリアコンサルタント等。お祭りは緊張しすぎてガタガタふるえたニャ…。
HRリスクマネジメント祭り、お疲れさまでした!10/3と10/16の「ここだけの話」で出た話をざっとまとめておきましたよ。アンケート結果をあわせて見ながら、反省会ニャ! |
2024/10/3(木)
企業不祥事の真因は「風土」「体質」「文化」!~真因をとらえたコンプライアンス~
<トークテーマ①>
風土改革を従業員へ浸透させるにはどのような施策をしたらよいか?風土改革が進んだと実感できるのはどのような場合?
- 施策については、セミナーで紹介した7社の「逆のこと」をすればよい。組織や人事制度の改革、組織に横串を通す、部門横断的な人事ローテーション、評価軸にコンプライアンスの観点を加えるか、いっそ人事評価の制度をやめて日常のフィードバックを重視する(問題点に気付いたら「すぐに言う」)、意思決定の場に多様な人材を参画させる、など。
- トップを動かすことが重要。「YESマン」で周囲を固めているトップなら、胆力のある監査役や社外取締役、顧問以外の弁護士に積極的に関与してもらう。内部通報の「独立ルート」が必要!
- トップがコンプライアンス意識や理念を浸透させるには、トップが自分の言葉で、響くメッセージを発信すること!難しく言わず、自分で考えた言葉でわかりやすく伝える。
- トップがコンプライアンス部門や人事部門を重要視している会社は、社風が良い!
- 特別なことをやり続けるより、年に1~2回の研修で伝えたことを「日常」に落とし込むこと。風土は日常。日常を変えるためには、研修で出たキーワード、共通言語を刷り込んでいく。日常に溶け込んだ状態が「変化」。
<トークテーマ②>
従業員のコンプライアンス意識を醸成するためには、どのような方法があるか?効果的な研修の内容・方法は?
- コンプライアンス研修にディスカッション(事例検討)を取り入れることを勧める。
- ディスカッションしているところを観察すれば、心理的安全性の状態も見えてくる。必要な介入を!
- Webより対面研修の方が集中できる。ディスカッションも盛り上がり、効果も期待できると、対面研修が増加中。
- ディスカッション用の事例は、大きなニュースになったこと等、イメージしやすいものを。他人事とならないよう、「自社ならどうか」「自分の仕事ならどんな影響がありそうか」の視点で、「自分ごと」として落とし込んでいけるような工夫が必要。自社で起きたことを取り上げることも。
- 事例中心のコンプラアインスハンドブックを作り、定期的に読み合わせと意見交換の会を実施しているという例あり。読み合わせの時間を作れているということは、コンプライアンスを重視しているということ。
- 自社で発生したらマズイ事例を「おみくじ」のようにし、引いて出たことに対して、「どう対処するか」を自分ごととして話し合うような研修も。
<トークテーマ③>
Z世代との関わり方がわからない…
- 話せばわかる!互いに相手のことがわからない同士で話しているからビクビクしてしまうため、互いに「これってどうなの?」と普通に聞き、違いがあれば「そうなんだー」「私たちはこうだよ」とリアクションを返し、安心感を高めればよい。互いに興味を持つことが大事で、本もいろいろ出ているので読むと良い。ただし、世代による傾向はあれど、人はそれぞれ違う。型にはめない!
- Z世代を「腫物扱い」しないためには、基本的な気遣いはしても、「特に何かする必要はない」が答えと思う。ハラスメントと言われるのを恐れて関わらないでいれば、伝えるべき情報が伝わらず、ハイリスク!
- ハラスメントの知識を伝える研修として、「訴えた側だけの情報で処分することはない」ことを周知する、報連相やコミュニケーション、「安全イズム」を見直すことの大切さを伝える。
- 自己肯定感が低い世代だからこそ、「かわいい子には旅をさせる」ことが大事。
- 決めつけ、とらわれ過ぎはNG。「仕事を進める上で必要なこと」と割り切って、業務を進める上でのやりにくさや困っていること、課題を確認し、それを解決に導くようなコミュニケーションを心がける。
- 昔を知っている世代と知らない世代では、世の中の見え方が全然違う。昔が通用しない世代を「自分と同じ文化の人」と考えれば、すれ違いが生じる。文化が違うことを前提に、組織としての落としどころを探る作業が必要。
- デジタルネイティブで、Z世代から学ぶことも多い。
- 「空気を読む」世代と言われており、話しにくそうと思ったら、まずは自分の失敗談から話してみる等の工夫をしている。
<トークテーマ④>
通報者を守る仕組みや法律の整備は、現在どのように審議されている?
- 2024年9月2日に「公益通報者保護制度検討会 中間論点整理」という報告書が公表されている。その論点として、次のようなものが挙げられる。
- 従業員100~300人規模の企業も、努力義務から義務化へ
- 罰則の強化(指導に従わない企業にも刑事罰を導入、通報者の探索や通報を妨害する行為、不利益取扱いを行った場合の罰則等)
- 公益通報に必要な資料持ち出しへの免責
- 保護される対象の「退職後1年以内」という期限の撤廃
- 保護の対象にフリーランスを加える
- 大事な制度であり、不具合を随時見直して、良いものになってほしい!
- 内部通報制度を機能させることが重要。経営陣は、一方的な発信に終始せず、自ら歩み寄り、敬意をもって中間管理層や現場社員へ自分の言葉で伝える努力も必要。コミュニケーションが活性化すれば、問題点も伝わってくるはず。現場は経営層からの関心を求めている。現場を知る努力を!
- 下からも、「言うべきことは言う姿勢」が必要。役員になるほど立派な人は、きちんと聴いてくれるはず!
- 内部通報制度を機能させるには、まずは声を挙げてもらうことが大事。通報を受けた後の対応や、調査方法を担当者と確認しながら進められることを周知し、安心感を高める。
- 一方で、瑣末な人間関係に関する通報に振り回される担当者も多い。仕事が「デキる人」がハラスメントで通報され、再発防止研修の要望も増えている。
<トークテーマ⑤>
オーナー会社の場合、上意下達の社風を改革するのは難しさを感じる。どのような取組が効果的か。
- 言いに行くしかない!
- 外部の人に言われた方が伝わりやすいこともある。
- 社外取締役にしっかり声を挙げてほしい!
2024/10/16(水)
事例や声掛けフレーズ満載!HRリスクマネジメントの観点から「周囲を困らせる人」への対応を考える
<トークテーマ①>
メンタル不調が疑われる人への接し方がわからない。
- 「日本電気事件(東京地裁 平成27年7月29日判決)」では、会社が丁寧に指導や対応をしていたこと、本人の反抗的な態度、等級を特定した中途採用だったこと等、複数の観点から退職が有効と判断された。障害者への雇用安定義務や合理的配慮提供義務の面でも、「障害のある労働者のあるがままの状態を、常に受け入れることまで要求するものとはいえない」とされた。
- まずは「疾病性」と「事例性」に分けて考える。会社が扱うべきは「事例性」。解雇は慎重に!
- 会社ができるのは、「仕事をするための環境を整えること」だけ。その人の人生まで負えないし、病気を治すのは医者。また、産業医と主治医の役割の違いを意識する。
- 主治医と産業医の連携も大事。主治医は本人が言ったことに基づいて診断、治療をするため、本人に自覚のない症状や職場内で発生している問題(事例性に基づくもの)は、主治医へ情報提供すべき。産業医経由で伝えるのが無難だが、「治療のために必要な情報」として本人の同意を得て、または書面にまとめて本人から主治医に渡すよう託して、会社から伝えることも可能。「復職のために最低限満たしてほしい要件」を主治医に伝えることで、適切な復職診断を得られることも。
- 産業医が現代のメンタルケアの知識をキャッチアップできていないと、新たな火種に!厳し過ぎることを言ったり、寄り添い過ぎたりしないような、適切なバランスを持って対応できる産業医を選ぶべし。
- 従業員側は、都合の良い診断書だけを書く主治医ではなく、回復を目指して支援してくれる主治医を見つけることが重要。
- 上司だけが不調者の対応をするのは、業務負荷的にも厳しい。会社は「組織として」対応する必要がある。もめ事になれば、会社が「辞めさせずに済むための努力」をどれだけしたかが問われる。
<トークテーマ②>
上司の指導に対して、執拗にハラスメントを主張する人への対応。(いわゆるハラハラ)
- 「会社の規程上、対応はここまでです」と終わりを決めて対応する。
- 同意を得た上で、相談窓口の担当者が上司側の意見を部下に伝えたところ、丸く収まったというケースあり。
- ハラスメントの定義、指導とハラスメントの違いを教える。新入社員にも!
- 傷付き過ぎたり過剰反応で反発したりしないよう、指導をどう受け止めるべきかをあわせて伝える。「責める」ような言い方をするより、「こうした方が信頼されるよ」「この方が素敵な社会人だと思うよ」のような、ポジティブな言い方の方が伝わりやすい。
- 何でも文句ばかりだったり、自分のことは棚に上げたりするタイプの人ならば、「ド正論」で。「それはどういう状況だったのか」を細かく掘り下げていくと、自分の側にも非があったことに気付き、黙る。黙ったときはあえて責めず、「今のお話しを聴いていると、私には指導の一環のように見えるのですが」と返す。
- さらに「私には指導に見えるけれど、他の人の目線でも聞いてみたいから、上司やこの人からも聞いていい?」と話をつなげていくと、相談を取り下げるケースも。取り下げるなら、「また何かあったら具体的な状況を添えて相談してもらえると嬉しいわ」と伝える。間に誰か(ハラスメントの相談窓口の人等)が入った方が良い。
- 事実確認が大事。実際に起こったことが何かを精査し、それを会社が「指導」と認めるならば、「指導」として伝える。
- 外部窓口であるリスクホットライン®でも、「これってハラスメントですよね?」と通報者から聞かれることが多い。そこで軽々しくハラスメントだと判断しているかのような返答をすると、通報者が職場で上司を不当に追い落とすための材料に使われかねない。「多面的に調べてみないと判断できないので、まずは話を聴かせてください」と切り返す。
- コミュニケーションがこじれた場合は、どちらかが一方的に悪いことはまずない。何等か互いに改善すべきことがあるため、誰かが間に入り、互いの改善点をいったん整理して伝えると、納得感を得やすい。
- 上司の上司が間に入るケースもある。コミュニケーション研修をしっかり受けている上司だと、うまく行きやすい。互いの言い分を上司が整理して伝え、「雨降って地固まる」となったケースもたびたび聞く。
<トークテーマ③>
経営陣などの上位役職者がハラスメント行為者とされる場合の調査(調査を緩めるのではなく、より工数をかけて行っている実態があり、工数増加になっている。)
- 行為者の役職に関わらず、どのようなアプローチが再発防止に有効かを見極めて向き合うことが大事。だが、経営陣が行為者の場合、経験も豊富で、自身を正当化するロジックも持っており、対応は難しくなる。よって、一般の従業員とは差を付けざるを得ないのではないか。
- 行為者研修の実績が増えている。当社は短時間での一本勝負であり、とにかく自覚を持たせて何らかの再発防止につながることを目指して実施。適切な指導のための「ソリューション」を知りたがる人が多く、「Iメッセージ」等を紹介。
- 経営幹部は、愚痴や心情を吐露する機会が少ない。外部の人に話すだけでも「聴いてもらってありがとうございました」となるケースあり。
- 幹部であれば、関わっている人の範囲も広いため、事実確認をする範囲も広くなる。結果的に工数がかかる。
- 事実をベースに本人と話すと、心当たりがあれば、自身で問題に気付くこともある。社内だと言いづらいことも、第三者からははっきり言えるため、第三者ヒアリングでも効果を見込めるのではないか。
- 調査の段階で従業員に知れ渡ると、「会社はどういう結論を下すのか」に注目が集まる。上場企業であれば「株主がどう見るか」にも注意を払う必要もあり、調査の精度を上げざるを得ない。取締役解任となれば、株主総会にかかることでもあり、それに耐え得る程度の調査が必要となる。
- 一般の人であっても、処分を下すとなれば、その人の人生に関わることとなる。役員であるかないかに関わらず、調査はしっかり行う必要はある。
- 同じ言動でも、一般社員と取締役では「重み」が違う。自身の言動の重さを自覚すべき。
- 経営陣クラスでは、本人はやっていなくても、「止められなかった」ことに対し結果責任を求められることもある。見て見ぬフリは、「やった」と同じ。
- 何にせよ、未然に防ぐための研修は大事!
<トークテーマ④>
正論ではあるが、些細なことばかり指摘する人への対応。
周囲とトラブルを起こす人により、周囲が疲弊してしまっている組織への対応。
人事評価への不満を通報する人への対応。
- 訴えて来る理由、特に「気持ち」を聴きとると、「どうしたら納得してくれるか」がわかりやすくなる。「これだけ言っているのに、皆が自分のことを無視する!」と不満・不安に思っている人ならば、「よく気が付いたね」と認めることが、エスカレートした言動を鎮めることにつながる。何に対する反発なのかをまずは見極める。
- 父親から「会社は学校じゃないんだぞ!」と言われ、「確かにそうだな」と腑に落ちたことがあった。どの事例でも、はたと立ち返るときに応用が利きそうなフレーズであり、こういった抽象的な一言としての方針を持っていても良いのだと思う。何事にも領分はあり、「ここから先は医療機関の領分」となれば、会社は手を出してはならない。
- 保護者が出てくるケースが増えている。本人に入ってもらう、文章で出してもらうという手もある。意見と要望を分けて、要望に対して根気強く回答する。文章で出すよう求めても従わないならば、「では受け付けられない」と線を引く。
- ルールを明確に示し、ルールに則って対応することが大事。「気持ち」の問題には「気持ち」でしか返せない。
<当日いただいた質問>
- P14の心身の状態に配慮することというテーマのご説明にて、感情の症状の中に「自責感」を挙げられていますが、『他責思考』のケースはないのでしょうか?
⇒ 「対人恐怖・怒り」が「他責」という形で現れることもあるだろう。また、自責感に飲み込まれるのを踏みとどまるために、自身に「他責」を言い聞かせようとしている状態かもしれない。何にせよ、強い感情であるならば、ケアの対象とするべき。何でも「のらりくらり」の人ならば、正論だけで対応する。 - ケース事例で精神的病気や発達障害の可能性を声掛けするのは、素人の相談者には難しく逆効果になるリスクを感じます。
⇒ 会社にできるのは、病気や障害として見ることではなく、「傾向」として確認するレベル。診断や治療はできないが、「こういう発達障害の人には、こういうやり方がよい」というような本はたくさん出ているので、当てはまりそうなものを試してみればよい。あくまでも「事例性」への対応。
↑↑ここで時間切れ↑↑
- 私は相談窓口担当者です。何らかの通報があった際、「担当さんはどう思いますか?」「私の認識は正しいですか?」と聞かれることが多いです。白か黒かの回答は当然しませんが、私の主観を濁してしまうことで、逆に不信感を持たれます。一次やり取りの中で、担当者としてどのように対話するのが適切でしょうか?
- 当方側を弱い立場(後輩、年齢等)と見做し、尊大な態度で接してくる(虚栄を張りたいと解釈していますが)場合、どのように対処するのが良いとお考えでしょうか。良いお知恵があればお教えください
- ハラスメントやいじめが疑われる場合、関係再構築と異動の線引きはどのような状態、内容になりますか。
- 対象者はだれを予定しておりましたでしょうか?単なる井戸端世間話を誘発するだけなら、解決には遠く、B課長に世間話のようにであってもヒアリングするとしたら、相当の権限をもつ人でありましょうか?
〈時間切れ分の1つ目、担当者の意見を聞かれたら?〉
というわけで、10/16は時間切れで、いただいた質問を取り上げきれなかったのが、まずは反省点です。この回答から行きましょうかね。まずは最初のから。 「私は相談窓口担当者です。何らかの通報があった際、『担当さんはどう思いますか?』『私の認識は正しいですか?』と聞かれることが多いです。白か黒かの回答は当然しませんが、私の主観を濁してしまうことで、逆に不信感を持たれます。一次やり取りの中で、担当者としてどのように対話するのが適切でしょうか?」 だそうです。みなさんどう? |
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諸刃の剣のような気はしますが、自分の考えを述べないと「逃げた」と思われるでしょうね…。 | |
どのタイミングで、どんな内容での質問かにもよりますが、ご質問者様のように、白黒の判断を付けなければならないような意見を求められたのであれば、「調査の段階では私個人の意見は申し上げられないのです」と、「そもそも答えられない」ということを答える対応かと思います。担当者の意見が、調査に影響を与えることがないように対応することが大事ですよね。 | |
これ、黒ヒョウさんがちょっと答えていましたね。どのテーマのときだっけ…? | |
こんな答えをしたような。 リスクホットラインは外部窓口ということもあって「上司に~と言われました。これってパワハラですよね?第三者としてどう思います?」と聞かれることがしばしばあります。そんな時、うちの窓口担当者は、「ハラスメントは背景事情を確認しないと何とも言えませんので、まずはお話を聞かせてください」と切り返すようにしています。 でも、社内だとそうもいかないかな…。 |
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私も、外部の第三者ならこれで乗り切れると思いますが、社内の人だとそうはいかない気がしてます(苦笑) | |
当社は第三者としてヒアリングを実施するので、通報者から「(SPNは)第三者だからハラスメントかどうか判断してくれると思った」「第三者としての意見がほしい」などと言われ、何らかの見解がもらえると勘違いされていることもよくあります。「私は判断できる立場にないので見解はお伝え出来かねますが、会社が判断するために必要な情報を確認させてください」などとして回避することもあります。 社内担当者の場合は一定程度お気持ちに寄り添う姿勢を見せた方がいいのでしょうか…? |
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そうね。顔見知りだったり、その後も顔を合わせたりする関係性だと寄り添う姿勢をある程度は見せざるを得ない…というのが正しい言い方かな。 | |
皆さんのおっしゃる通りだと思う。寄り添う姿勢は示しても、判断はしないということかな。やはり、予断を与えてしまうとその後の調査の公平性とか、感情に一定の影響を与えてしまうし。 | |
予断を与えたくない場合は、気持ちに寄り添うこともしない方が良いんでしょうか? | |
寄り添うことは大事。でもそれは姿勢だけで、変な期待を与えないということが大事。。 | |
寄り添うことは必要な時もありますが、その場合は、「●●さんは、~~というお気持ちだったのですね」など、「私(担当者)」の意見ではなく、相手の「●●さん」の意見・気持ちとして伝え返します。 | |
いつもの手ですが、一通りハラスメントだと思うエピソードを聞いた後で、「なるほど、それをあなたはハラスメントだと感じたんですね」みたいな。 | |
共感はせずに、「あなたの気持ち」を理解することに留めた方が良いと言うことですかね。 | |
そうだね。 | |
「あなたの意見を聞きたいんだ」と詰められたら? | |
「言えない」あるいは「立場として言うべきでない」として理解を求めるしかないかな。通報を取り扱う立場であれば、きちんと線を引くべきだと思うよ。 | |
社内でも「調べてみないとわからない」は一緒だよね?なので、「他の人にも話を聞いてみたいなー、というのが私の意見かな」としか言いようがないので、たぶんそう言います。 | |
「調べてみた結果、AだったらBだし、CだったらDだし…」と言ってみるのは? | |
ヒアリングをしていて思うこととしては、「可能性に言及しない方が良い」ということです。人間の記憶はあいまいなので、相手が自分の都合の良いところだけ切り取ったり、解釈を曲げて捉えることがあるので、あくまで、「あなたの意見、捉え方、事実はどうですか」という話にとどめています。法律の定義などを聞かれた場合のみ、客観的事実を伝えています。 | |
確証バイアスとか正常性バイアスだよね。その中で得られた情報は「予断」につながりやすいから、可能な限り情報は与えるべきではないと思うな。 | |
「私は他の人にも話を聴くべきだと思う!」が意見といえば意見かと…。 | |
その人が相談された事例について「それはハラスメントだ!」と判断してしまうと余計こじれるような気もします。ハラスメント行為者が悪くなかった場合、他の問題も生じてしまうような…。 | |
他の人に聴くのは「事実」。「意見」ではないから。 | |
内部通報やハラスメント相談の担当者が行う「周辺者へのヒアリング」のことですね!相談者に対して、周りの人に意見を聞くことを提案するのかと勘違いしておりました…。 | |
そうそう、担当者の立場で、「周辺者にもヒアリングしたい」という意味。ごめーん、言葉足らずだったニャ。 | |
ネコさんが仰るように、会社が確認することは「事実関係」であって、それと「心情」を混ぜないことが大事です。心情も検討の要素としては大事ですが、一緒くたにせず、「事実」と「心情」は区別して聴き取る必要がありますね。 | |
その人が事実だと思っている「真実」。それを多方面から集めて「事実」に迫るのが調査。客観的な判断には「事実」と「意見」の切り分けは重要。相手からの情報もこちらからの話す内容も有事であれば、両者を区別することが本当に大事になる。これはヒアリングも緊急事態時のコミュニケーションにおいても同じ。 | |
調べてみないとわからないのだから、「わからない」しか言えないよねぇ?はぐらかそうとするんじゃなくて、真正面から、「私にもわからないわ」でいいんじゃない? | |
言えないことは言わないし、きっぱりとお話しするけれど、言い方を柔らかくするだけでも印象は変わりますよね。相手が受け入れやすくなるよう、私は突っぱねるような言い方にしないように気を付けています。 | |
私も言い方はは気を配っています。言い方ひとつで相手の印象は全く違いますから。 | |
そう「スミマセン。やはり調べてみないと何とも言えません。あなたがそういうお気持ちだということはしっかりと受け止めました」と返すしかないかな。 | |
「あなたがそういうお気持ちだということはしっかりと受け止めました」って、いいですね!「真剣に聴いている」という、こちらの気持ちも伝わりそう。 |
〈2つ目!尊大な態度の人への対応〉
じゃあそろそろ、答えられなかった質問の2つ目に行きましょう。 「当方側を弱い立場(後輩、年齢等)と見做し、尊大な態度で接してくる(虚栄を張りたいと解釈していますが)場合、どのように対処するのが良いとお考えでしょうか。良いお知恵があればお教えください。」 とのご質問です。 |
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こちら側のやるべきこととしては通常時と変わらない気がするのですが、相手の言動によって必要な情報が集められないなど、何か支障が出ているのでしょうか…。 | |
相手のペースに乗らずに、淡々と対応したら良いと思います。萎縮したり、自分が偉そうに振舞ったりする必要はなく、「自分の任務を責任をもって果たしています」というフラットな姿勢で臨み、落ち着いて対応することが大事だと思います。 私が第三者としてヒアリングする際にも、たまに威圧的な方や、逆に泣き出してしまう方がいますが、威圧的な方には、「お時間を頂いてすみません」とは言いつつ、淡々と接しています。「失礼じゃないか!」と強く言われることもありますが、「失礼は承知で申しています。申し訳ありませんが、確認が必要なことですので、ご協力ください」と言いつつ、聞くことは引かないです。 「会社に言うなら言いません」と言われることもありますが、「それも一つのお答えです。オフレコとして会社に報告しないこともできますし、言える範囲のことを教えていただきたいですが、『言えない』ということをお答えとして会社にご報告することもできます」というような答え方をすると、少しお話してくださったりしますね。 泣きだしてしまう方などは、落ち着く時間を取ったり、ペースを緩めたり、心情に共感を示したりはしますが、「聞くことは聞きますよ」という態度で対応しています。 ただ、こういう態度は、当社が第三者だからできることかもしれません。自社の方には難しいところはありますよね。 |
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社内の人が接するなら、敢えて下手に出ておだてたりして、掌の上で転がすという処世術を使うとか(笑)「私も上司から強く報告を求められているので、私を助けてください」みたいな(笑) | |
気にせず、普通に接するだけかなぁ。今は第三者の立場ですが、あまり意識していないかも(笑)「皆が良い感じで働ける職場になったらいいな」という思いで、一緒に困って、一緒に考えている感じです。だから「皆がいい感じで働ける職場になるためのヒントを探しているんです。教えていただけませんか?」とお願いするつもりでいます。そもそも自分はエライ人じゃないので、張り合おうとしたら「なんだその態度は!」と言われるのが関の山。今なら「外部の業者」という弱い立場をそのまま出します。 | |
虚栄を張りたいのであれば、その虚栄心を敢えて満たしてあげるのも処世術かと。 | |
うん。だから、「わからないので、教えてください」で、全部聞きます。他の人から聞いたり、事前の下調べで既に知っていることも「知らないフリ」します。その人の認識している通りに聴くことに意味があるし。「認識の違い」をすり合わせるには、その人に話してもらわないと意味がないし。 | |
分かります。私も前職で散々馬鹿なふりをしてきました(笑)「馬鹿な私にどうかお教えください」みたいな。社労士であることを隠して、労基法を知らないふりして話したこともありますし(苦笑) | |
教えてもらったら「ありがとう」と感謝の意をしっかり伝え、「もっと聞きたくなっちゃいますー」とぐいぐい核心にせまります。 | |
モモンガさんの方法が理想かと思いますが、人によっては余計に意固地になってしまうこともありそうだなと思ったので、ペルシャさんとネコさんの方法も人によっては効果的かなと思いました。 | |
確かにそうなのかもしれないけど、下手に出るのは個人的にはやりたくないなあ。淡々と進めるだけでいいんじゃないかな。波風立てない方がいいのかもしれないけど、そうした態度をいつまでも続けるのは、自分の尊厳にもかかわるし。終わりが見えているのであれば、我慢する。そうでなければ、早めに対等な立場で向き合うかな。 | |
「立場」のあるみみずくさんならそうかもしれないですね。前の森は「管理部門は最下層」な文化だったので、ネコは最下層に慣れきってしまいました。 | |
一方で、尊大な態度の人って実は気が小さかったりするので、矛盾点などをビシッと厳しめに突くと、「お、こいつは侮れないぞ」と態度を変える人もいるよ。 | |
強い態度に出る人って、弱いからあえて強く見せようとするんじゃない?本当に強い人はわざわざ強く見せようとしないよね。 | |
前の森のクラッシャーたちのように、本当に強い人だけど、態度が強い人も知ってますが…(苦笑)まぁ、その辺りは見極めが肝心ですね。 | |
祭りのアンケートでも、「メンタルが弱くないタイプの問題社員への対応」を知りたい的なのがありましたが。本当に強い人は、自分をしっかりコントロールできる人だと思うので、そもそも問題行動に走っている時点で弱いんだと思う。クラッシャーなんて、本当は豆腐メンタルだと思うよ。 | |
そういう方に向き合う時には萎縮しないことが大事かな、と思います。下手に出る手法もあると思いますが、あくまで手法なので、本当にビビッてしまうと、それが相手に伝わって、悪循環になることもあるかと。ネコさんやペルシャさんのように、「私はわかっているけど、敢えて下手に出てあげてるの」という自信がないと、相手に悪用されるリスクがあるように思います。 | |
んんん?「下手に出てあげてる」というより、普通に下の立場にいるわけだし。「上に立つ人は立派な人」なんだから、下の自分が少々失礼だったとしても許してくれるはずだと信じているし、相手にも敬意をもってそう言うから、ビビることもないですよ。それで相手が酷いことをしてくるのであれば…まぁ最悪、ヒアリングなら録音もあるしねぇ…。 | |
世の中には人を選んで態度を変える人って結構いるので、真に受けすぎないのも大事かなと思います。鈍感力というか。全てを真に受けてストレスになっても、担当者の方の負担が増えてしまうだけなので…。 | |
うんうん。 | |
組織の中の話なので、職制に沿った対応するのが自然だし望ましいということかな。 |
〈3つ目の質問、関係再構築と異動の線引き〉
そろそろ次へ行きましょう。3つ目は、 「ハラスメントやいじめが疑われる場合、関係再構築と異動の線引きはどのような状態、内容になりますか。」 あ、これは質問者様がわかったので、個別にメールで返答済みのものでした。ちょっと長くなってしまいましたが、下記の通りお送りしています。 ケースバイケースのため、都度の判断とはなりますが、少なくとも、行為者に「悪意」が含まれている場合は、関係再構築のハードルが相当高く、被害者側の負担も重くなると思いますので、異動を検討すべきではないでしょうか。
誤解やコミュニケーション不足等によるすれ違いで、双方に歩み寄る意志があるならば、異動よりも今のチームにて、「雨降って地固まる」でワンランク上の「良い関係性」を目指していただけるように思います。 また、被害が深刻で、チームとして働くのが困難になるようであれば、異動を考えざるを得ません。ただ、必ずしも加害者を異動させるばかりではなく、被害者側に新天地を用意する方が良い場合もあるかと思います。(例えばセクハラ被害に遭い、周囲にも噂が広まっている場合等は、被害者に責任はないとはいえ、いづらくなることもありますので。)ご本人の意向を確認し、対応すべきと思います。 加害者を異動させる場合は、異動先でさらに被害者を発生させないよう、異動前の再発防止は必須と思います。 もし、被害が甚大で、反省もしていないようであれば、異動で解決できるものではありません。就業規則に基づき、「退職(解雇)」を目指すべきと思います。 特別な要件(例えば加害者が集団の場合等)がある場合等、具体的な話であれば、案件に応じてご相談も可能です。 |
〈最後の質問!〉
じゃあ、次へ行きましょう。これがラスト。 対象者はだれを予定しておりましたでしょうか?単なる井戸端世間話を誘発するだけなら、解決には遠く、B課長に世間話のようにであってもヒアリングするとしたら、相当の権限をもつ人でありましょうか? |
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これは本編の事例のことですかね? | |
セミナー本編のことですよね。「B課長」とあるので。 | |
これ、権限がないと話も聞けないのかなぁ、と思ったんだよね。なんだか堅苦しい会社さんなのかなぁ、って。 | |
日野自動車の調査報告書では「職場における上下の力関係を背景にした指導しかできない人材は、指導すべき立場に適さないというのが良識ある企業のスタンダードである」とあるので、これに応用するなら、「権限を背景としたコミュニケーションしかできない」職場にも問題があるような…? | |
ネコとしては、こういうふわっとしたコミュニケーションを取れる職場にしたいよね、というつもりで…。 | |
情報収集をしている段階なら、井戸端情報でも全然良いと思うのですが…。そこで集まった情報を精査して、調査や対応が必要かどうかを検討する基礎情報集めの一環というか…。 | |
ふわっとしたコミュニケーションを無駄と思っている人も一定数いるってことか。情報収集には必要なスキルだと思うけど。 | |
井戸端で、「知っていそうな人」「話してくれそうな人」を探して、必要に応じて正式なヒアリングに誘導するイメージでした。 | |
職場の人間関係の問題が、ふわっとしたコミュニケーションや井戸端で解決できるなら、むしろ、それに越したことはないと思います。低コスト、低リスクですよね。 | |
世間話も情報収集するうえでの色々な手法のうちのひとつですよね。「それが正解」というより、そこから解決することもある、という考え方で、情報収集の手段として、ふわっとしたコミュニケーションも選択肢に入れておくイメージですね。 | |
たばこコミュニティが仕事でも有効なのと同じ理屈ですよね? | |
でも、閉鎖的な感じがするよね。 | |
たばこコミュニティはそうですね。だから、あまりお勧めしたくないです。そこに入れない人に情報が来ないのは、組織としておかしなことですし。「たばこ部屋でのコミュニケーションが仕事に役立つ」という理論が成り立つなら、「井戸端で人間関係を解決する」って理論があってもいいじゃない、と思った次第です。ちょっとわかりにくかったですね。 | |
なんだかんだで、「根回し」って大事だったりするじゃないですか。それってオフィシャルな場での硬いコミュニケーションじゃなくて、ゆるふわなコミュニケーションですることでもあるので、「それも処世術ですよ」と言いたいですね。今日、私は「処世術」の話しかしてないですが(笑) | |
「ゆるふわコミュニケーション」って言葉、なんかいいなぁ(笑)まさにそれだよ。 | |
ゆるふわコミュニケーションは究極だよね。相手のガードを下げて、聞きたいことを引き出すんだからね。 | |
この質問をされた方の組織ってどんな感じだと思う? | |
ガチガチ…? | |
上意下達は感じます。 | |
課長クラスには権限のある人しか話せない感じですかね?心理的安全性のない職場…とまで言うと、辛辣ですかね(苦笑) | |
私も心理的安全性が…と思っていました。 | |
気軽に聞きたいこと聞けなさそうだなと…。 | |
そうなんだよね。だとすると、「ゆるふわ」も解決策として受け取ってもらえないかも。 | |
心理的安全性には問題がありそうだけど、規律が厳しく効いていると捉えることも可能だよね。それが求められる職場も世の中にはあるよ。 | |
白黒はっきりさせないといけない職場かもしれないですね。ただ、実際には、玉虫色的な解決もしているはずですけどね、どんな組織でも。 | |
ゆるふわでコストをかけずに解決できるなら、ことさら正式の場に持ち出す必要はなく、コスト面からも有効ですよ、と説明したり、目的は、白黒つけることじゃなくて、「社員が働きやすい職場になって、生産性が上がること」と目的の置き直しをしてもらえば、わかりやすいですかね? | |
警察とか自衛隊とかの現場は、規律とゆるふわのバランスが難しいよね。命とか安全にかかわる状況だから。 | |
確かに。ご質問くださった方の組織がわからないので、色々な角度から見た方がいいですね。 | |
逆に言えば、権限のある上席の方であれば話が聞けるのなら、上席の方が上手く立ち回るのもひとつかと思います。 | |
この質問者さんの職場で同様のことが起こった場合、B課長より上の立場の人からの注意や、正式なヒアリングをした方が効果的かもしれませんね。 | |
仕事は仕事。メリハリが大事なんじゃないかな、と。ゆるふわは手段の一つですから。どこまでも真面目に、仕事の成果を求めた結果がゆるふわなら、ゆるふわで行けばいい。まぁ、最後は「自社に合ったスタイル」で、聞きたいことを聞き出せて、うまいこと解決につながるならなんでもいいんですよね。 | |
色んな会社の色んな通報をみていると、その担当にあたる「適任者」が誰かっていうのは本当にケースバイケースなんだよね…。 | |
風土は一律じゃないから。組織の規律が重視されている職場なら、より上位の方に対応いただく方向性になるんだろ「うね。 | |
大企業は部署によっても風土が違いますしね。 | |
規律とゆるふわのバランスによるのかな。適任者って。求められる像が異なる。 | |
こう言っちゃなんですけど、パーソナリティとかキャラクターに大きく依存する面もある気がします。 | |
いいんじゃない?「人的資本」を適切に活用したらいいだけよ。 | |
どのキャラが受け容れられるかは、実は風土によってタイプが異なるってこと。 | |
人間関係を扱うのか、不正を扱うのかでも適性が分かれるように思います。 | |
あー、確かに。どうしても前の森の人たちを思い浮かべちゃうんですが、人間関係の調整に向いている人と、厳格な調査とかに向いている人は違いますね…。 |
〈感想とか反省とか、一言をどうぞ!〉
そろそろ感想とか反省とか、一言ずつお願いします! | |
両日とも一言しか話せなかったことが反省です…。 | |
私の反省点は、全然緊張感なく、テキトーにしゃべって、もはやあんまり自分がしゃべったことを覚えてないことです(笑) | |
タイムマネジメントができなかったこと。皆さんにもっと話してほしかった。 | |
「コレ!」という答えが出せないのが難しいところだと改めて感じました。だからこそ皆さんお悩みなわけですが…。 | |
感想になりますが、アンケートを見て、「ここだけの話」は賛否が分かれたことが興味深かったです。アンケートにお答えくださる方は、好意的な意見が多いですが、否定的な方は強い論調があったので、「価値観の差」を感じました。思考の方向として、感情優位の方には評価いただき、論理優位の方には不評だった印象です。 | |
論理的な話には聞こえなかったってことかぁ(苦笑) | |
ふわふわに聞こえたのかもしれませんね。 | |
真面目なゆるふわなんですけどね(笑) 反省ですが、ネコが担当した本編について、やっぱりこういう「責めない」アプローチって、好き嫌いがはっきりわかれるな、と思いました。「ここだけの話」も同じで。 風土が違えば「ありえない!」と思われるのも納得なのですが…でも、今、そのやり方でうまくいっていないなら、違うやり方も考えてみてほしいな、とは思います。うちの家族も、責められると意固地になるタイプなので、「ご機嫌ナナメさん」にならないような言い換えが、とーっても我家を平和にしていますし。 |
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拒否反応も含め、感情を動かせたなら意味があったってことだと思うよ。自分ごとへの第一歩だよ。 | |
私もそれを思いました。強い感情、強い反応があったことが大事だと。 | |
勇気出ます…。 | |
「ここだけの話」について、否定的な方って約1名様だったような。もっといたっけ? | |
少数ですが、1人ではなかったと思いますよ。4択(とても満足・満足・不満・とても不満)ではなく、コメントを見ると、皮肉なのかな、と思える倒置法や逆説表現を使った回答もありました。 | |
モモンガさんは「皮肉」と受け取ったということね。ネコにはちょっとよくわからなかったけど。モモンガさんに言われて、「そんなに叩かれてる?」って震え上がった…。嫌なら見なければいいんだよー。(とは言えないけど。) | |
私だったら「ここだけの話」というタイトルからして、「そんな論理的な話じゃないだろう」と思いますけどね(笑)おそらく、何かを期待して観ていただいたものの、期待したものではなかったということかと(苦笑) | |
期待しているような策を提示できていない、ということなんだと思うけど、その期待に応えるような策では、問題が解決できないよ!って思うこともあるんだよね。だから「何か別の策」に目を向けてほしいんだよ。 | |
だけど「井戸端会議」って指摘、本質を突かれたなあ(苦笑) | |
井戸端で解決しようとしているもん!本気で! | |
ゆるふわ解決隊。 | |
HRリスクマネジメント相談室の新しいキャッチコピーになりそうですね。 | |
今度は最初から「井戸端会議」と銘打っておけば、「期待外れ」と言われないかもしれないですね(笑) | |
あと女性が多くて驚いたと言う意見もあったので、余計にそのように思われたのかなとも思いました(笑) | |
女性が多いというのは指摘されるまで気付かなかったなあ。ジェンダー的なバイアスはそもそも感じないし。 | |
生放送は、思ったようにしゃべれなくて、聞いている方に申し訳なかった思いがあります。生放送でのディスカッションって、想像以上に難しいですね。 それから、難しさを感じたのは、これまでのHRリスクマネジメント祭りは集客がイマイチだったので、今回は集客を狙って、「企業不祥事」を前面に出しましたが、今度は、「企業不祥事対応の具体的な対応方法などを聞きたかったのに」という不満につながってしまったことです。 当社としては「不祥事×人間」を打ち出したつもりでしたが、「不祥事」に視点が行った方には、「対応方法や解決策が示されていない」と言われてしまいましたね。 「人間が起こすことっていろいろあるから、みんなで対策・対応を検討しようよ」、「各企業で考えるヒントをお伝えしたい」という趣旨が伝わりきらなかったことは反省でした…。 |
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解決を急ぎたい、答えを知りたいってことだね。 | |
答えのないものに「答え」を求められてもね…。でも「不満」というか、「やっぱりそうですよね」という感じに共感してくださった方もいたと思いますが。 | |
HRリスクの特異な点だよね。正解がない。 | |
正解なんてないよ、人間だもの。 | |
風土も異なるのに、1つの正解で対応できるわけないしね。 |
〈おまけでもう1問!〉
ご質問で答えきれなかったことを後から考えてみたのですが、10月4日の会に「オーナー企業で、経営者がコンプライアンスに前向きじゃない場合、どうしたらよいか?」という質問について、どう思われました? 個人的には、4つ+1の対応くらいしか思いつかないのですが、具体的な事例やアイディアはありますか? 1つは、経営者が、自分が尊敬する人や社長仲間などの様子を見たり、自分が指摘されたりして、本気で変わらなければと思って対策に取り組んだパターン。 2つ目は、企業が傾くくらいの不祥事が発生して、経営者が本気で変わらなければと思って取り組んだパターン。 3つ目は、企業が傾くくらいの不祥事が発生して、経営者や資本が変更になったパターン。ビックモーターなどはこのパターンだと思います。 4つ目は、従業員が集団で経営者に掛け合うパターン。一人ひとりの影響力が大きい小規模の会社では、集団で経営層を動かすこともできなくはないと思います。なかには、気骨のあるお一人が辞める覚悟で掛け合ったというケースもありますが…。 最後の1つは、そういう会社は見限って、担当者さんが転職するパターンです。経営者を変えたいと真剣に悩み、取り組まれる方であれば、「うちに来てほしい」という会社はあると思います。 |
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現場からでも「会社の常識」や「風土」は変えられます。だって「風土は日常」だもん。だから勝手に「草の根」で広げる。自分たちの職場を常識のないトップには任せられませんから。私に今できることをするだけ。 | |
そんな問題ある経営者が本気になる状況になったときはすでに手遅れだと思うけど…。経営者以外がまっとうに、コツコツと正しいことをやり続けるしかないし、それが分からない経営者は不適格だから、極論すれば自分の方から辞めていいよ。 | |
なるほど。セミナー当日も、そのくらい強いことをお伝えしても良かったかもですね。 | |
「コンプライアンスに前向きでない社長がいる会社からはとっとと逃げましょう」というのが、現実的です?(笑) | |
戦ってから辞めますね、私なら。シャーッ!って。 | |
すごい。私なら戦うのも馬鹿馬鹿しいというか、「時間の無駄だ」と思ってしまうかもしれないです。 | |
テロへの対処法「RUN HIDE FIGHT」(米国の場合)。「RUN HIDE TELL」(英国の場合)。危険から離れ、身の安全を確保し、戦うか通報する。自分の心身の安全や健康を確保してからね。 | |
しまった、いきなり戦ってたニャ…。 |
「HRリスク」とは、職場における、「人」に関連するリスク全般のこと。組織の健全な運営や成長を阻害する全ての要因をさします。
職場のトラブル解決とHRリスクの低減に向けて、エス・ピー・ネットワークの動物たちは今日も行く!
※このコーナーで扱って欲しい「お悩み」を、随時募集しております。